エクソルメンテナンスのメンテナンスメニュー
以前、ご紹介したエクソルメンテナンスのサービス内容に続き、メンテナンスメニューも詳しくみていきます。
プラン内容
エクソルメンテナンスは、住宅用から低圧、高圧まで発電システムの規模を問わず対応が可能です。地域も全国に対応しています。
定期点検、駆け付け、遠隔監視、修理といったプランを、ニーズに合わせて組み合わせることができます。発電量の低下につながるモジュールの汚れの洗浄や雑草処理などのオプションメニューも用意しています。
機器区分 点検項目 点検内容 6ヶ月 12ヶ月 モジュール
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架台目視 モジュール表面の汚れ・破損 ガラス割れ、ゴミ付着の確認 ○ ○ モジュールフレームの破損・変形 モジュールフレームの破損・変形の確認 ○ ○ モジュールケーブルの損傷・断線と固定 ケーブルの傷・亀裂の確認 ○ ○ コネクタの損傷・緩み コネクタの損傷・緩みの確認 ○ ○ 架台の腐食・錆 錆の確認 ○ ○ 架台ボルトの緩み・錆
(モジュール枚数の10%)緩みの確認 ○ ○ 架台の変形 変形とレベルの確認 ○ ○ 測定 IR測定 サーモグラフィーによる判定 ○ 接地抵抗の確認 ※1 接地抵抗測定 ● 集電箱 目視 外箱の外観確認 錆を主に確認 ○ ○ 外箱の固定 固定ボルトの緩み確認 ○ ○ 防水処理 コーキング、パテ処理、
ダクト(ラック)の確認○ ○ 端子台のネジ緩み ネジの緩みの確認 ○ ○ 測定 IR測定 端子部分の焼損確認 ○ 電圧(直流集電箱) 電圧測定 ● 電流(直流集電箱) 電流測定 ● 絶縁抵抗 接続箱〜直流集電箱間の
絶縁抵抗測定 ※2● 直流集電箱〜接地間の絶縁抵抗測定 ● 接続箱 目視 外箱の外観確認 錆の確認 ○ ○ 外箱の固定 固定ボルトの緩み確認 ○ ○ 防水処理 コーキング、パテ処理、
ダクト(ラック)の確認○ ○ 端子台のネジ緩み ネジの緩みの確認 ○ ○ ダイオードの損傷 ダイオードの表面劣化確認 ○ ○ 測定 IR測定 端子部分の焼損確認 ○ 絶縁抵抗 モジュール〜接地間の絶縁抵抗の測定 ● 接続箱出力端子〜接地間の絶縁抵抗測定 ● 接地抵抗 接地抵抗測定 ● 開放電圧 ※3 電圧確認 ● ケーブル 目視 ケーブルの損傷・断線
(モジュール-接続箱間)ケーブルの傷・亀裂の確認 ○ ○ ケーブルの損傷・断線
(接続箱・パワーコンディショナ-集電箱)ケーブルの傷・亀裂の確認 ○ ○ ケーブル保護の確認 PFD、VE管、金属管、
ラック等の固定と劣化確認○ ○ パワーコン
ディショナ目視 外箱の腐食、破損 腐食、破損がない事 ○ ○ 作動、エラー、抑制の確認 表示装置、表示パネル、
整定値での確認○ ○ 発電量確認 月次、年次で確認、
不可の場合は現状の発電量確認○ ○ フィルターの清掃・点検 フィルター部分を目視・触診で
異常がないか確認○ ○ ファンの清掃・点検 風量、異音を確認 ○ ○ リミットスイッチ状態の確認 各センサーに連動する
リミットを確認する○ ○ 端子の緩み、焼損の確認 端子の緩み、焼損の有無確認 ○ ○ 異音、異臭、振動の確認 運転時に異音、異臭、
振動がないか確認○ ○ 結露、漏水の確認 内部の結露、漏水の確認 ○ ○ サビの確認 内部の加工時やもらいサビの確認 ○ ○ 止水材の確認 入線部、ボックス周りの止水状況確認 ○ ○ ヒューズ、遮断器の確認 ホコリや外形の変形等を確認 ○ ○ SMPSの目視確認 LEDランプの状態確認 ○ ○ SPD(サージ保護デバイス)の確認 SPDが赤くなっていたら交換 ○ ○ 測定 IR測定 端子部分の焼損確認 ○ 端子部締め付けトルク確認 指定トルクにて締付けているか確認 ○ 遮断器、接点部位のコネクター確認 施工時締付けたボルト、
ナットの緩みがないか確認○ 単独運転検出機能の確認 地絡時の保護機能確認 ● 絶縁抵抗の確認 絶縁抵抗測定 ● 接地抵抗の確認 ※1 接地抵抗測定 ● 電圧値、電流値の測定 各パワーコンディショナの適正電圧値、
電流値が出力か確認● KACO
パワーコン
ディショナ目視 SPD(サージ保護デバイス)の確認 SPDが表示確認 ○ ○ エア・フィルターの確認 フィルターの汚れ、
目詰り状況確認(清掃)○ ○ Emergency stop テスト 緊急停止ボタンの動作確認 ○ ○ ファンの動作確認 風量、異音を確認 ○ ○ リミットスイッチ状態の確認 ドアセンサーの確認、
開閉時に停止を確認○ ○ ヒューズ、遮断器の確認 ホコリや外形の変形等を確認 ○ ○ 放熱板、電力素子の確認 ホコリや外形の変形等を確認 ○ ○ SMPSの目視確認 LEDランプの状態確認 ○ ○ 作動時のRUN、FAULTのランプ確認 LEDランプの状態確認 ○ ○ 遮断器、接点部位のコネクター確認 ボルト、ナットの緩みがないか確認 ○ ○ 外箱の腐食、破損の確認 サビ、腐食、破損の確認 ○ ○ 端子の緩み、焼損の確認 端子の緩み、焼損の有無確認 ○ ○ 異音、異臭、振動の確認 運転時に異音、異臭、振動がないか確認 ○ ○ 内部の結露、漏水の確認 パワーコンディショナ内部の結露、
漏水の確認○ ○ 内部のサビの確認 内部のサビの確認 ○ ○ 止水材の確認 入線部、ボックス周りの止水状況確認 ○ ○ 整定値の確認 連系時の制定値と比較確認 ○ 測定 端子部締め付けトルク確認 指定トルクにて締付けているか確認 ● 単独運転検出機能のテスト 地絡時の保護機能確認 ● 電圧値、電流値の測定 各パワーコンディショナの適正電圧値、
電流値が出力か確認● 絶縁抵抗の測定 出力端子-接地間 1MΩ以上 ● 接地抵抗の測定 D種接地工事:100Ω以下 ● ●停電作業がともないます。主任技術者様の法定点検の実施日に合わせての実施となります。
※1接地工事が行われている箇所での測定となります。
※2接続箱~集電箱間の絶縁抵抗測定は接続箱側のケーブルを開放状態として集電箱側からの測定となります。
※3電圧測定について集電箱での電圧、電流に異常が見られない場合は接続箱では電圧の有無の確認とします。
異常が見られた場合、対象ライン内の接続箱の電圧確認を行い原因を追究。修繕は有償とします。
※接地抵抗については必ず2人作業以上を前提といたします。引用元:エクソルメンテナンス プラン内容
オプション
定期点検、駆付け、遠隔監視、修理といったプランの他にオプションで「モジュール洗浄」と「除草」サービスも提供しています。
モジュール洗浄
モジュール表面の汚れを落とし、発電量の低減を防ぎます。
除草
モジュールの周囲に伸びる雑草を除草し、雑草の影による発電量の低減を防ぎます。
エクソルメンテナンスのサービス内容
太陽光メンテナンス業界でも注目度の高いエクソルメンテナンスについて詳しくみていきましょう。
発電ストップと、売電機会ロスを防ぐ
エクソルメンテナンスのサービス内容
保守・点検:データ収集から異常をチェック
検査・調査:目視で直接確認
修理:部品の取り替えや機器異常の早期復旧
これらの内容を基本に、現場のニーズに合わせたプランをご用意しています。
エクソルメンテナンスのサービス内容
保守点検
エクソルのメンテナンスでは、データを収集して異常がないかを調べます。
機器の保守点検を行うことで、発電システムの正常稼働を長期的に維持します。
目視に加えて、専用機器・ソフトによる「IR測定」「IVカーブ測定」「磁界測定」で継続的にシステムのデータを収集してトラブルを早期発見します。
データを継続測定して異常を監視
IV測定(継続測定)
専用ソフトで測定データを保管管理し、過去のデータとの比較を行いながら、
システムの異常や経年劣化を確認します。
遠赤外線撮影でホットスポットを発見
IR測定(赤外線撮影)
赤外線サーモグラフィによる熱分布測定で、ホットスポットをはじめ、
パワコン端子やケーブルの異常箇所を発見します。
検査・調査
機器を直接目視して状態を確認します。
発電システムをIV測定や赤外線測定などでチェックしても、データ収集だけでは確認できないトラブルも数多く存在しています。
エクソルメンテナンスでは、メンテナンスの専門家が実際に発電所へ足を運びます。システム全体の検査・調査を目視でも行うので、モジュールの破損やパワコンの不具合などがデータ収集だけでは確認できないトラブルもしっかり確認しています。
モジュールの汚れ・損傷を確認
衝撃によるヒビ割れ:
飛来物などによって、パワコンの破損や、セルにヒビが入ることもあるため、
現場での目視でセルなどを確認します。
パワーコンディショナや配電盤を確認
フィルター目詰りや端子の緩み
パワコンのトラブルの一つであるフィルターの目詰まりも解消するほか、
配線トラブルや端子の緩みも現場で確認します。
修理
故障部品の取り換えや、機器異常の早期復旧をおこないます。
発電システムに故障や損傷が発生した時には、交換部品の取り換えや機器の調整を行います。EPC事業者の強みを生かして早期に部品の調達が可能です。
離れた場所にある現場も、遠隔サポートで本社の専門家が工事を的確に指示し、作業員の工事品質を保ちます。
故障部品を素早く取り寄せ早期復旧
部品の手配と早期対応
エクソルは太陽光発電の設計から調達、建設を担うEPC事業者です。
部品の手配も即対応し、早期の解決を実現します。
遠隔サポートで現場作業を的確に指示
専門家が遠隔サポート
遠隔地の現場でも、作業状況をモニタリングシステムでサポートし、作業品質を保ちます。
エクソルメンテナンスのサービス内容のまとめ
エクソルのメンテナンスは、EPC事業者としての強みと豊富な設置実績を元に、住宅用、低圧、高圧からメガソーラーまで対応しています。対応地域も全国となっています。
また、データ収集・検査だけでなく、修理にも対応しているのが安心できるポイントです。幅広いニーズに対応可能なので、発電ストップ・売電機会のロスが心配な方は一度エクソルでのメンテナンスを検討してみるとよいでしょう。
平成27年4月1日より太陽光発電所の受変電設備の点検頻度が緩和されます。
点検頻度を【毎月~6ヶ月に1回以上】から【隔月~6ヶ月に1回以上】に緩和
対象となる設備は、外部委託承認制度を利用して運営している太陽光発電設備になります。電気主任技術者を自社で選任している場合や、外部選任としている場合は影響はありません。
今回の措置で太陽光発電の受変電設備の点検頻度が変更となります。
太陽光発電システムの出火箇所別火災件数
太陽光発電設備に係る火災状況
東京消防庁の『太陽光発電設備に係る防火安全対策の検討結果』から、出火箇所別の火災件数が公開されています。
太陽光発電設備に係る火災は、PVモジュールが出火原因のものはほとんどなく、接続箱、パワコン等から出火するなど通常の電気火災と同様である。
全国における太陽光発電設備に係る出火箇所別火災件数及び、東京消防庁管内における太陽光発電設備に係る火災件数は以下のとおりである
出典:東京消防庁 『太陽光発電設備に係る防火安全対策の検討結果』
太陽光発電システムが設置された住宅の火災事例
消防庁が太陽光発電システムの火災事例を公開
太陽光発電システムには、パネル、パワーコンディショナー、接続箱、ケーブルなど、様々な電子部品や電線が使われています。雨が降っても大丈夫なように基本的な防水機能もありますが、経年劣化や初期不良による火災が起こる可能性もあります。また、取付工事のミスが原因になる場合もあります。太陽光発電システムは電気製品です。家電製品などと同じように出火の危険性があることを認識しておきましょう。
パネルが火事の原因に!メンテナンスで火災を防ぐ!
消防庁が『太陽光発電システム火災と消防活動における安全対策』を公開
太陽光発電の普及は急速に進んでいますが、その裏で火事や事故が起こっていることはあまり知られていません。平成26年の3月には消防庁が『太陽光発電システム火災と消防活動における安全対策』を公開して、注意を促しています。
資料では、太陽光発電システムからの出火事例や、消防士が感電する事故も報告されています。
太陽光発電システムは電力機器です。パネル、パワコン、接続箱などの電力機器やそれらを接続するケーブル・コード類が設置されています。家の中にある電化製品と同じように、火災の原因となる可能性があります。
また、太陽光パネルは出火した場合も、太陽の光があれば発電し続けるので、感電の危険性、放電による再出火の可能性も指摘されています。
出典:消防研究技術資料83号・消防研究センター
産業技術総合研究所による太陽光パネルの検査
太陽光発電のメンテナンスの仕組みをつくる取り組み
パネルが全国的に故障している実態は、NHKが太陽光発電の故障に関する特集を放送にて詳しく説明されていました。今回は産業技術総合研究所の正しい保守点検方法を作る取り組みについてご紹介します。
【産業技術総合研究所加藤和彦主任研究員】
「一度つけて運転を始めてしまうと屋根の上で故障が起きているのかどうかわからないもので、業界としてもちゃんとした方法がない実態があって、我々としてはそういう方法を見つけて正しい保守点検方法を作っていきたいと思っています。」
NHKが太陽光発電の故障に関する特集を放送
太陽電池の耐久性やメンテナンスの技術を高めることは喫緊の課題
NHKの特集で太陽光発電の故障が頻発していることが放送されていました。少し前の放送にはなりますが、当時から太陽光発電のメンテナンスが課題としてあがっていたことが伺える内容になっています。
番組内では、業者からメンテナンスの必要はないと聞いていたにも関わらず、6年目に急激に発電量が低下してしまい、半数近くのパネルを交換することになった方の事例が紹介されていました。
「販売店の営業の方はメンテナンスは必要だからメンテナンスをちゃんと受けなさいといって売るべきです。それをノーメンテといって売るのは言語同断だと思います。」
富士通が賃貸住宅向けの太陽光発電遠隔監視システムサービスに参入
今後はメガソーラー向けの監視サービスも
富士通は太陽光発電の遠隔監視サービスに参入する。発電量を逐次検知し、異常が発生したとみられる場合には顧客にメールで通知する。迅速に点検・修理することで発電のロスを減らせる。まず賃貸住宅などの屋根を使って発電を手掛ける企業向けに提供する。
まず5月にレオパレス21の賃貸住宅1500棟に導入した。富士通は初期費用と月々のサービス料を得る。2年間で5千棟への導入をめざす。初期費用とサービス料の累計で2年間で4億円強の売り上げを見込む。
同種のサービスでは屋根に設置した太陽光パネルの発電状況を全体で把握するのが一般的。富士通はどのあたりのパネルに異常があるかを絞り込めるようきめ細かく発電量を検知するため、保守作業がしやすくなる。
国土が狭い日本ではメガソーラー(大規模太陽光発電所)の用地不足から屋根を使う発電が増える見通し。集合住宅の屋根も有力候補だ。
富士通はメガソーラー向けの監視サービスも今年度中に始める計画。パネル単位で精緻にデータをとり、クラウド上でデータ管理する。今夏、福島県で実証実験に入る。
保守作業員を支援する仕組みを備えて競合サービスに差をつける。パネルに識別タグを取り付けておき、作業員がタブレット(多機能携帯端末)をかざすと発電状況を画面上で把握できる機能などを盛り込む予定だ。
パネルの清掃はロボットがおこなう時代に?
太陽光パネルを自動で移動しながら清掃できるロボットが登場
シンフォニアテクノロジー(東京都港区)は11月26日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けに、自律走行式の太陽光パネル清掃ロボットを開発したと発表した。バッテリーを搭載し、太陽光パネルの上を自動で移動しながら、洗浄水タンクから散水して、回転ブラシとワイパーを使って清掃する。
メガソーラーでは、ほこりや砂、鳥の糞などによって太陽光パネルの表面が汚れ、発電量が低下することがある。同社によると、こうした太陽光パネルの表面の汚れによって、発電効率が最大約5%低下する場合があり、出力1MW当たり年間約100万円の損失に相当するという。人海戦術で清掃した場合、そのためのコストが発電事業の収支を左右する可能性がある。
出典:太陽光パネルを自動で移動しながら清掃できるロボットが登場
元記事を抜粋して表示しています