パネルの清掃はロボットがおこなう時代に?
太陽光パネルを自動で移動しながら清掃できるロボットが登場
シンフォニアテクノロジー(東京都港区)は11月26日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けに、自律走行式の太陽光パネル清掃ロボットを開発したと発表した。バッテリーを搭載し、太陽光パネルの上を自動で移動しながら、洗浄水タンクから散水して、回転ブラシとワイパーを使って清掃する。
メガソーラーでは、ほこりや砂、鳥の糞などによって太陽光パネルの表面が汚れ、発電量が低下することがある。同社によると、こうした太陽光パネルの表面の汚れによって、発電効率が最大約5%低下する場合があり、出力1MW当たり年間約100万円の損失に相当するという。人海戦術で清掃した場合、そのためのコストが発電事業の収支を左右する可能性がある。
出典:太陽光パネルを自動で移動しながら清掃できるロボットが登場
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こちらの洗浄ロボットの能力ですが、一時間あたり100㎡を洗浄するようです。メガソーラーの設置に必要な面積は20,000㎡から30,000㎡。1台の使用で1ヶ月程度で洗浄が完了する計算になります。
動力はリチウムイオン電池を使用。バッテリーは交換式で6時間駆動します。電池の交換は5分程度で完了し、充電済みのバッテリーと交換することで充電の待ち時間もありません。
PC、またはタブレットでリモートモニタリングが可能で、洗浄水切れ、バッテリー切れなどの状態を監視できます。
今後のメガソーラーのメンテナンスは自動化がポイント?
先日お伝えしたニュース、メガソーラーのメンテナンスにヤギ?でもお伝えしましたが、メガソーラーのような大規模な発電システムは保守やメンテナンスにも多額のコストがかかります。特に人件費の部分は削減することが難しいので、いかに自動化するかが課題となっています。
パネルはロボットが清掃して、雑草は動物が処理といったように人の手をかけない技術・知恵が進んできています。売電量を上げるための追尾型架台や、パネル温度を下げるための放水システムなど、新しい後術もドンドン出てきています。
メガソーラーなどの大規模な発電システムは自動化が進んでいく流れとなるでしょう。